1. スタッフとのコミュニケーションで医療事故を防止

スタッフとのコミュニケーションで医療事故を防止

医師は、周囲を取り囲む院内のスタッフと、綿密なコミュニケーションを取らなければいけません。

これによってまず、医療事故を未然に防ぐことに繋がります。

意思疎通が医療事故を防ぐ

医療事故はあらゆることが原因で起こり得ますが、専門医とスタッフとの間で意思の疎通がうまくいかずに起こってしまうケースも珍しくはありません。

患者さんと密に接する機会の多い看護師とのやり取りが不十分であれば、薬剤の取り違えなどによって重大な事故に繋がることも考えられるでしょう。

文字情報による伝達も重要ですが、口でしっかりと説明する、お互いに納得・理解するようなやり取りを交わす、これこそが医療事故を防ぐためには大切なことなのです。

医師はしばしば、自分の頭の中にあることを、周囲のすべての人が同じように理解していると錯覚しがち。

医療行為を行うことができない看護師や薬剤師などが医師免許を持っている人と同じことを考え理解しているわけはなく、それはすでに述べたように「錯覚」なのです。

にもかかわらず、錯覚したまま指示を出したりなどすれば、その指示が不十分なものとなり医療事故が発生してしまう可能性も。

まさにコミュニケーション不足が招く事故の典型例と言えます。

自己保身のためにスタッフと密に連携を取れと言っているわけではありません。

密な連携とそこに向けた高い意識、それはすべて患者さんのために必要なもの。

その現場にいるすべての人が同じ意識を共有し適切な治療を行っていけば、治癒も回復も早くなるはず。

身体的負担、精神的負担、そして経済的負担の面を考えても、患者さんにとって大きなメリットとなるのです。

支えてくれるスタッフのためにもコミュニケーションを

また、現代では、医師が何を考えているのかわからなかったり、適切な指示をしていないにもかかわらずミスがあった時に一方的に看護師などを責めたりすれば、スタッフはその現場を離れていってしまう傾向も強まってきています。

患者さんのために働いているのかどうか、疑問が湧いてきてしまうからです。

もしかしたら、病院や医者のために働いているのではないか、そう思ってしまっても仕方がありません。

そんな疑問を看護師などが抱けば、需要は全国どこにでもありますから、次々と別の病院を目指して出て行ってしまうでしょう。

そうした事態も病院だけではなく、患者さんの損失に直結してしまいます。

他の診療科との連携の重要性も増してきている中、さらに院内の密な連携が欠かせなくなってきている昨今。

以前とは比べ物にならないほど、医師は周囲のスタッフとしっかりとコミュニケーションを取る能力が求められているのです。