1. 医局におけるコミュニケーションの意味

医局におけるコミュニケーションの意味

大学病院などに存在している医局。

これは組織を構成するのに非常に重要な役割を果たし、大学病院の発展にも寄与しています。

医師の医局離れ

最近では、これに属さずに医者として活動する人も増えてきました。

おそらく、あまりいいイメージを持っていない人も出てきているのでしょう。

昔と比べれば情報社会が加速しており、そこから得られる情報の中に、「医局に関わるべきではない」とする価値観が既に存在しているのかもしれません。

一方で、組織やピラミッド式の構造に縛られることなく、自らの信念に従いながら、自由に医者として活動していきたいと考え、こうしたところに属さない人もいます。

これは個人の考え方によるものなので否定はしませんし、いずれは自ら開業したり地元の小さな病院で働いたりなどを考えていると思われるため、むしろその人にとっては正しい選択となるはずです。

コミュニケーション鍛錬の場としての医局

ただ、組織の中に入れば、それなりのメリットが得られることも間違いありません。

例えば、コミュニケーション能力の構築です。

組織には上下関係があり、その中で特に上に位置する人たちとどのように接していくべきか、そうしたことを学ぶことができます。

連携の取り方を学ぶことができれば、チーム医療などでもその成果が発揮されるでしょう。

何よりも得られる情報の量や濃度が変わってきます。

医局において、そこに属する医師らが自らの知識や技術を持ち込み、あるいは、他院などからも情報を得ることができれば、医療従事者として結果を残していく上で、非常に重要なエビデンスやスキルを獲得することに直結します。

他の人との連携が取れていなければ、いくら医療従事者として働いていても、これらを手に入れることはできません。

手に入れられたとしても、それは非常に薄弱なものでしかないでしょう。

医局に属しているかどうかだけで考えることができないのも面白いところ。

どの組織にも言えることですが、コミュニケーション能力がなければ、そもそも意味がありません。

最近ではこれに欠けた若者も多く、上司にあたる人の悩みの種にもなっているとのこと。

講師や助教といった人たち、あるいは医局長と呼ばれるポジションの人たちが気を使わなければ、密に連携が取れずに辞めていってしまう若者もしばしば。

どうすればそのような状況を回避できるかを、組織の上の方にいる人たちが考えなければならない時代になってきているようです。

将来目指している医師像によって判断が変わってきますが、あらゆるところで意思の疎通やコミュニケーションが求められることは間違いありません。

この点についてもう一度見直してみてはどうでしょうか。