病院に診察や治療を受けに来るのは大人だけではありません。

小児患者に対応する小児科では特に、子どもとのコミュニケーション能力が求められます。

子どもだからこそ必要なコミュニケーション力

子どもと大人の大きな違い、それは表現の幅。

大人であれば自分の言葉で説明できるような病状であっても、子どもの場合にはそれが困難なことも少なくはありません。

どのように痛むのか、どのような違和感があるのか、大人であれば言葉に簡単に置き換えることができますが、年齢が低ければ低いほど、それが上手にできないものなのです。

小児患者の場合には、必ず保護者が付き添います。

たとえそれが親であっても、子供の考えていることや思っていること、抱いている感情などを全て読み取ることは不可能です。

となれば、医師がしっかりと子どもと会話をし対話をしていかなければ、真実は見えてはきません。

真実が見えてこなければ、診断にも時間がかかります。もしかしたら、とるべき治療法を間違えてしまう可能性も。

患者さんにとって、それほど困ることはないでしょう。

医師としても、それだけは避けなければいけません。

また、子どもの場合は大人よりも症例の少ない病気や珍しい症状が出てくることも多々あります。

身体がまだ完成し切っていない時に出てくる病気や症状にはしばしば未知のものもあり、そうであるのかどうかの判断もコミュニケーションなしでは難しいでしょう。

診断や治療法を絶対に間違わないようにするためには、小児患者としっかり向き合う姿勢が欠かせないのです。

子どもを安心させてあげること

そもそも、病院が好きだと思う子どもはまずいません。

大人にとっては病気を治してくれる場所ですが、多くの子どもは恐怖を感じる傾向にあるため、そこに行く意義を見出すのが難しいのです。

そんな子どもとであっても、上手にコミュニケーションを図ることができれば、小児患者の持つ病院への意識や印象はまるで異なるものとなるでしょう。

感覚的に「あの先生は優しい」、「自分のことをわかってくれている気がする」と思ってもらう、これこそが子どもたちと接する医師に求められること。

十分な医療の知識や技能が備わっているだけでは物足りないと思っておきましょう。

子どもの親御さんに信頼してもらうためにも、これらを意識することは欠かせません。

親御さんの信頼を得られれば、そこからそれが子どもにも伝わっていきます。

その結果、子どもからも信頼が得られれば、医療行為そのものもだいぶ行いやすくなるはずです。

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